感情あふれる1日

月野 うさぎ

2011年09月01日 02:07

 はいさい。
明日から9月。
病院の先生が9月から海に入って良いよっと言っていたので、
今日は海に入りに行こうと昨日から考えていました。

 夕方4時、ようやくやることが終わり、職場へ。
実沙が休みなのに来ていることに少しびっくりした顔の同僚。
『明日から9月で海に入って良いよって言われたから、
体ならそうと思って潜りに来たんだ。』と説明しました。

 しかし、皆は、反対。
『ちゃんと病院の先生にOKもらってからじゃないと。』
『これで、海入ってまた悪くなったらどうするの??』
『1人で行くの??もし何かあったらどーすんの??辞めときな。』
本当は、今日病院に行きたかったけど、水曜日は午前中しか受付していないんです。
なので、当然行けず・・・。

 その日やると決めたら、何があってもやらないと気がすまない実沙。
ウェットも着て準備万端な状態で、海にも入らず脱ぐなんて考えられませんでした。
つーか、そんなの絶対嫌でした。 カメラもセットしてきてたし。
なので、シュノーケルで行くことにしました。
(シュノーケルも辞めとけって皆に言われてたんだけど。)

 海に向かう途中、緊張してきました。
だんだん気にしすぎのせいだと思いますが、耳がズキズキしてきました。
時間的にFUNダイビング3本目の時間とかぶっていたので、
FUNが帰ってくるまでにあがろうって思っていました。

 波打ち際。
ドキドキしながら、そっと足をつけました。
少しずつ進みます。
・・・!!
同僚が桟橋に降りていくのが見えました。
時間切れ。 FUNが帰ってきたのです。
そそくさと海から上がり、職場へ戻りました。

 悲しさと、悔しさと、イライラがこみ上げてきます。
皆に止められ、それでも入ろうとしたのに、
耳がずきずき、怖くて入れなかった。
これでは、何しに来たのか分からないし、
最近港で流行の『弱気』の実沙のような気がして。

 戻ってきたミサに皆が優しく、
『どーだった?』とか、『大丈夫??』と声をかけてくれました。
でも、悲しくて、イライラしすぎて、『入れなかった。』といいたくなくて、
冷たい態度をとってしまいました。
人に当たってはいけないって分かって居るから、家だったら物に当たりますが、
職場のものには当たることができなくて、悔しさとイライラを消化できませんでした。
それから、逃げるように職場から、立ち去りました。

 帰りながら、考えていました。
実沙は間違っている。
皆がさんざん言うのは、あんな夜中の緊急事態にもかかわらず、
対応してくれて、次の日休ませてくれて、病院に行かせてくれたことがあって、
心配しているからなのに。
分かって居ながら、自分のイラついた気持ちに勝てなかった。
はじめから、『怖かった』のにそれでも行ったら、心配していた皆に失礼なのに。

 なんて考えていたら、家に居る気も起きず、まずは、沖縄市へ。
1時間くらいぶらぶらしましたが、何もなく、次は北谷へ。
そこでは1時間半くらい居ましたが、特に何もなく。帰ることにしました。


 でも、家に帰る気が起きず、まずは北谷のイントラ同期に逢いに行こうとしました。
でも奴の家は電気がついていなかったので、通称『-5点』の家へ行こうとしました。
ときどき、-5点のほんわかした優しい声を聞きたくなるのです。
しかし、家は電気がついていたものの、
きっと昼間の仕事がきつくて、実沙の相手をする余裕はないかもと思い断念。

 その後1番にーにーに『何でもいいからあったかいご飯食べに行こう』とメールしました。
夜の10時半なのに実沙はご飯を食べていなかったのです。
家で一人でご飯を食べるより、誰かと『美味しいね』って、
言いながら食べたほうが、よっぽどあったかいと思ったから。
しかし、返信なし。 忙しいのです。

 とりあえず、2番にーにーが居るかもしれないから、港へ。
最悪の事態を考えて、コンビニでおにぎりを買っていきました。
港には、2番にーにーが居ました。
昨日私があげた『万座』を飲んでいました。
ようやく誰かに会えました。
少し、気持ちが落ち着いて、安心しました。

 悲しくて悔しくて、イライラして、自分のその態度に恥ずかしくなって、
もう皆に会いたくないと思いながらも、
結局さいごは、虚しくて寂しくて『誰か』を探していました。

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